【2014  5月】 仙石 裕美 講師 (エビス人物・ジュニア/オモ・絵画)

■2014年5月に掲載された記事になります。

皆さまこんにちは。はじめまして、仙石裕美と申します。 

私自身の制作では、おもに油彩で人物のいる情景を描いています。構想のもとになるのは、いつも何気ない日常のひとこまです。ふと目にした風景や誰かの仕草・何気ない言葉の一片が、なぜか何日も頭の片隅に残ってしまうことがあります。

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それを考えるともなく考えているうち、その “気になるなにか”は、私のイメージの中で次第に色彩を鮮やかにし、時に新たな登場人物をむかえ、“見たことはない・けれども確かに見たことのある”愛着ある光景になっていきます。その風景や人々を、誰かと一緒にもう一度見たくて、私は絵を描いています。それは、楽しく一人旅をした場所に、また誰かと一緒に来たくなる気持ちにも似ています。 

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絵の楽しさは、うまく描く技術を身につけることだけではありません。モチーフを観察したり作品をよく見たりするうちに、日々目にするものの中にも、それまで以上にすてきなところを発見できる目が養われていく点にあると思います。

絵を通じて皆さんの中に広がるゆたかな世界やたのしい発見を、ともに体験させていただくことを心から楽しみにしております。よろしくお願いいたします。

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≪プロフィール≫

仙石裕美

1982年埼玉県出身。武蔵野美術大学油絵学科卒業
パリ国立美術学校修了。
2008年よりNICHE Galleryで個展、国内外でのグループ展等で発表。主な入選・受賞歴にシェル美術賞、
上野の森大賞展、ホルベインスカラシップなど。

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