「新年のご挨拶」
皆様、あけましておめでとうございます。
昨年はエビオモ展を最後に、にぎやかに楽しく終える事が出来ました。お陰さまでエビオモ展は前後期に分かれ、出品点数は469点となり、来場者は1800名あまりにのぼりました。講師スタッフ一同、驚きと嬉しさで一杯です。出品作も年々レベルが上がって来ている事を感じさせてくれました。仕事が忙しいのに家に持ち帰り、夜遅くまで描いた方、エスキースに3ヶ月以上もかけた方、お気に入りの風景を求めて歩き回られた方、素材を研究し、たくさん講師の引き出しを開けさせた方、スタッフ並みにアトリエに通った方(エビラー、オモラーが沢山)。目には見えない努力と苦労の詰まった力作を発表して下さいましたことを、大変感謝しております。
ところで、アトリエを35年もやっていると、その時代の興味が変化しているのが分かります。特にこの1、2年に、急速に発達したスマホやネットからダウンロードした画像からの制作が増えてきました。勿論新しいメディアを使うのは当然の時代の流れであると思います。しかし、あまりにも簡単すぎるがゆえに、感性を鍛えるはずの絵画制作を、むしろ鈍らしてしまうことに気をつけなければと思います。 是非、画面の中ではまず、描かれるものの息づかいを感じながら、自らが主体となり、メディアを利用しつつも自由に遊び、感性の羽を広げて頂きたいと思います。(宮崎駿の作品はスケッチを通した記憶と想像で全て描かれているとの事・・・)
最後に、今年は弘重ギャラリーを、恵比寿駅近くに移転を計画しております。出来れば来年初夏のサムホール展からのつもりです。作品発表ばかりでなく、各種イベントスペースとして、また勉強会や鑑賞会等会員の皆様の集いの場となれればいいなあと思っております。もうひとつ、10月に開講した姉妹校、アトリエ・ミタカです。明るくてゆったりとしたアトリエで、現在会員30名。講師を独占出来ますよ。是非追加レッスン等をご利用いただき、見にいらして下さい。きっと気に入って頂けると思います。
今年も「エビス」、並びに弟の「オモ」、妹の「ミタカ」で、皆様のご期待に応えられるクラス運営、そして楽しいイベントを実施して参る所存ですので、どうぞよろしくお願い致します。