日曜の午後の人物クラスや土曜の朝のクロッキー会に参加している上田です。
絵を描くことも好きですが、どちらかというと人を描きたいという思いから、アトリエエビスに通うにことになりました。人を描くことの醍醐味は顔や身体の造形を追求するだけではなく、モデルさんの見えない個性や様々なバックグラウンドを探るところにある、と個人的には思っています。時々、絵を描いているのではなく、モデルさんを観察しながらコミュニケーションをとっている気持ちになることもありますが、そういった瞬間が一番楽しいのかもしれません。自分の描いた絵よりも目の前のモデルさんの方が断然魅力的だった時には申し訳ない気分になったりするなど、上手くいかないこともしばしばですが…
最近は少しやり方を変えて、対象と距離を取って絵を描くことも意識しています。毛先が荒れた筆など扱いにくい画材を使ったり、下書きを省略してみたり。上手く描こうとする自分の意図を離れた面白さを形にしたいと思っています。が、これがなかなか難しいのです。いつか自分の枠にとらわれない絵を楽しく描いてみたいと思います。
プロフィール
上田 恭輔
兵庫県出身。大学の頃はロシア文学専攻、映画サークルに所属していました。
ワークショップや体験レッスンで銅版画もはじめました。
日本画にも興味があり、クラスの枠を越えて色々と顔を
出すこともあるかと思いますので、その際はよろしくお願いします。